2021年05月29日 自閉症の息子と向き合えなかった私が最初に気付かされた事

先日メッセージを頂きました

深くは触れませんが

重度の自閉症の息子と通じ合うことがなく

人間と思えず虐待してしまいそうです

愛情がどこかに行ってしまい

毎日苦しいです

というメッセージでした

虐待を良しとは言えませんが

私も我が子を可愛いと心から思えない時期もありメッセージをくださった方の気持ちもわかります

私自身も息子の診断を受けて実際にこれからどのように対応すればいいのか?誰も教えてくれない誰にも聞けない中、将来が不安で情報を集めても実践出来ずうまくいかない日々

何をやっても毎日目にする我が子に変化はなく子育てをやめてしまいたいと思いました

そんな時に療育の先生から

色んなテクニックはあるけれど…

その前に

まずは朝陽くんとの関係を少しずつ築いていってあげてください

と言われました

こちらの思い通りにならない

言っていることが伝わらない

毎日そんな子育てをしていると

我が子は私の事を必要としていないのでは?

私の事が好きではないのか?

そんな事を思ったり

私自身も我が子と一緒にいても全く心から楽しいと思えない…

そう感じる余裕も無くなっていました

だけど療育の先生はこう言うのです

朝陽くんはお母さんが大好きですよ

一緒にいて安心するんですよ

私にそう仰いました

その時私はその言葉にハッとして

ポロポロ涙が止まらなかった

毎日の朝陽の行動に振り回されていた私は

朝陽を、我が子を愛おしいと思えず

朝陽の笑顔に、私は笑顔でこたえる事が全く出来ていませんでした

それでも何からしたら良いのか分からなかった私に

少しずつでいいから朝陽くんとの関係を築いて行ってくださいね…と

お母さんが朝陽くんを愛おしいと思い

笑顔で見守っていれば

朝陽くんも大好きなお母さんと一緒にいることを心から安心できると思います

お母さんが笑顔でいれば

朝陽くんも沢山笑顔で返してくれるはずです

と先生から言葉をかけてもらいました

当時の私は
朝陽と一緒に遊ぶことも苦手でした

一緒に遊ぼうと歩み寄っても朝陽の反応がなく何をしてもつまらない…

いつの間にか

私から働きかけることを諦めていました

だけどある日

朝陽がとても楽しそうにフラフープをしている姿を見ました

保育園の先生がとても楽しそうに朝陽へフラフープを見せてあげて、そんな楽しそうにしている先生の姿をみて朝陽も自然と笑顔になりフラフープに興味を持ち自らフラフープで遊ぶようになったのです

保育園では朝陽に色んな経験を与えてもらいました

朝陽が最初は全く興味を示さないものも

先生が何度も働きかけていくうちに

朝陽も少しずつ興味を示し

だんだん笑顔が増えていったように思います

先生からの愛情と
先生からの笑顔に
朝陽も自然と笑顔でこたえていました

朝陽くんとの関係を築いていってください

当時私は何をしていいのか分からなかったのですが

まずは朝陽の笑顔が見れるように

私も朝陽へ笑顔で向き合いたい…と

そう思ったのです

これからも朝陽が一緒にいて安心できる親でありたい。そのために私は何ができるか??

色んなテクニックもあるけれど

まずはその前に

我が子を愛おしいと思うこと
朝陽と良い関係を築いていく事が療育の第一歩だと気付かされました

メッセージを頂いた方に届けばいいなと思います

  • この記事を書いた人
中尾きみか

中尾きみか

3人の子育てをする元保育士 主な経歴として保育士・幼稚園教諭2種免許を取得・ミスフェアレディとして4年間勤務。結婚出産を経て認定こども園にて2年間勤務 現在はYouTube「虹色の朝陽」を運営するほか、音声配信Voicyのパーソナリティとして活動中。2022年10月書籍【虹色の朝陽】を出版

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