息子に絵画を習わせる理由

2020年12月20日

絵が描けない息子

「絵がかけるようになって欲しい・・・」

発達障害の息子を5年間育ててきて、周りの子と比べると何でも成長はゆっくりです。

これまで通ってきた幼稚園や保育園で制作の作品を持って帰ってきましたが、正直母親の私が見ても何を作ったのか?何を描いたのか分からない作品でした。

母の日に私の顔を描いてくれた作品も目と鼻と口がどこにあるかもわかりません。

クラスの他の子はにっこり笑った優しいお母さんなのに対して私の顔だけ笑っていませんでした。

そんなクラスみんなが描いた絵が教室の入り口に飾ってあるのです。

担任の先生が「今日頑張ってお絵かきしてましたよ〜」と作品を見せてくれるのですが、私は顔で笑って心で泣いていました。

息子は発達障害の特徴にもみられる感覚過敏で絵の具が手につく事を苦手としていましたのでお絵かきの時間が苦痛でした。

息子の作品を指差して「変な絵」と笑う子もいました。
私が見せてと言っても隠して見せてくれなくなったのです。

ダメだ・・このままでは自己肯定感を下げてしまう。

そんな息子に絵画の楽しさを知ってもらいたい。

素晴らしい絵を描いてほしいわけではありません。

絵を描く事は自由である事を息子に伝えたい。

そう思った私は絵画教室へ通う事を決意したのです。

ケイ先生との出会い

長男や次男が幼稚園へ通っている時にお世話になっていた絵画教室の先生がいました。
ケイ先生です。

私は長男や次男が絵を教えてもらっていた時から、子ども達の描く絵が大好きで、ケイ先生に是非絵画を教えてもらいたいと思いメッセージを送りました。

発達障害の息子の事を伝え、それでも是非絵画教室へ来てくださいと言ってくださったので2019年12月初めて息子は絵画教室へ参加する事となりました。

初めての作品

絵画教室当日ちょっとだけ緊張していた息子ですが

教室には嫌がらずに向いました

事前に本人にも楽しいお絵かき教室とは伝えて

ポジティブ な気持ちで参加してもらおうと思っていました。

正直ちゃんと参加出来るか不安だったので、教室を出たすぐそばの廊下の椅子に座って何かあったらすぐに帰れるように私はドキドキ不安な気持ちで待っていました。

息子は最初から最後までなんとか参加し一つの作品を完成する事ができました。

(2019.12.15)

初めての絵画教室で描いた作品はネズミの絵でした。

画用紙いっぱいに直接絵の具を塗るスタイルで息子の好きな色を使って混ぜたり薄めたり・・・

正解なんてない好きな色で好きに表現していいとケイ先生が息子の個性を大切にして絵画を教えてくださいました。

息子に頑張って描けたねと声をかけると「チーズくんだよ」と教えてくれました。

息子が楽しそうに絵画をしている姿を初めて見て私は感動しました。
自由にのびのびと好きな色を使って表現し、とてもイキイキとしている姿を見て、これからもケイ先生のもとで絵画の楽しさを教えていただきたいなと思いました。

息子のキャンバスは息子のもの。そこは自由に表現していい場所。

正解はないから好きなように絵を描いていってほしいと思います。

初めての絵画教室の様子も是非ご覧ください。

  • この記事を書いた人
中尾きみか

中尾きみか

3人の子育てをする元保育士 主な経歴として保育士・幼稚園教諭2種免許を取得・ミスフェアレディとして4年間勤務。結婚出産を経て認定こども園にて2年間勤務 現在はYouTube「虹色の朝陽」を運営するほか、音声配信Voicyのパーソナリティとして活動中。2022年10月書籍【虹色の朝陽】を出版

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