児童相談所で知能検査を受けました
今年5歳になった息子は2年前の 当時3歳の頃、療育手帳を取得するために、児童相談所(児相)で知能検査を受けました。 田中ビネー式知能検査でIQが73でした。 年齢でいうと1年遅れの2歳という結果でした。 知的障がいの区分は地域によって様々ですが、IQをおおむね75以下や70以下を知的障がいとし、 息子の住む地域ではおおむね75以下が知的障がいとされ、IQが73だった息子は知的障がい者と認められました。軽度知的障がいのB2という区分にあたります。
医師の診断結果は”自閉症スペクトラム”だった
息子が2歳児クラスの幼稚園未就園児クラスへ通っていた頃、 集団活動を送れなかった息子は3歳の誕生日を迎え療育へ通いだしました。 療育へ通いだして、息子の特性を先生から聞くと、 言葉の遅れ、衝動的な行動、自傷行為、感覚過敏、こだわり、クレーン行動、 睡眠障害,対人関係がうまくいかないなどがあげられました。 私は次第に息子の障がい名を知りたいと思うようになりました。 障がい名を知って、その特性にあった向き合い方をしたいと思ったからです。
診察を受けるのに半年待ちの現状?!
療育へ通いだして4ヶ月がたった頃、診断を受けようと思い、いくつかの診療所に連絡をしますが、どこに予約の電話をしても、半年待ちですとの回答ばかりでした。 どこにいっても新規は断られ、診察を受けれるまで日々悶々と悩みつづけなければいけないのか?と私自身も疲れてしまいました。 そんな時、看護師の方から空いてるかもしれない診療所があると教えてくださいました。 私は、その看護師の方の対応ががうれしくて涙がとまりませんでした。 検査をできる事が嬉しいわけではないのです。障がいを持つ子どもを育てる中で、優しく手を差し伸べてくれる人がいるという事を 初めて感じた瞬間だったからです。
診断の結果
教えていただいた診療所ヘ連絡をするとすぐに診察を受ける事ができました。 私が伝えた息子の特徴、幼稚園から書いていただいた息子の特徴、専門医の方が診察した結果を合わせ、 診断名が出ました。 「自閉スペクトラム症」と書かれた用紙と資料を渡され、 診察はあっけなく終わってしまいました。 予測はしていたので、当時の私の気持ちは、少し胸のつかえが取れて、やっぱりそうか・・・どうりで育てにくかったんだ・・・と、なんだか少しだけ理由が分かって気持ちが楽になったのを覚えています。もちろん、現実にショックを隠せない自分もいました。
療育手帳は必要なのか?
そして療育手帳について家族で何度も話し合い、療育手帳を取得する事を決めました。 息子が障害者という事を私自身が受け入れれるのか?と悩み、取得せずにいようとも考えましたが、 なによりも、手帳を持つ事で受けられるサービスを利用することで これからの息子の生活を療育手帳が少しでもサポートしてくれるだろうと思ったのです。取得して2年くらい経ちますが実際に二回くらい使用しました。
本人には手帳を持っている事をまだ話していません。伝えてもいいと思っていますが、まだ今は理解できないような気がしているので伝える時期は様子をみていこうと思っています。
我が家が感じる療育手帳を取得する上でのメリット デメリットを動画もあわせてご覧ください。
児童相談所でIQの検査
療育手帳を取得する為には児童相談所で知能検査を受ける必要がありました。 児童相談所へ息子と行き、判定員の方と30分くらい面談を行ったあと 知能検査ではいくつかのテストを受けました。 知能検査のテストは年齢に応じて内容が変わってくるようですが 当時3歳のアサヒが受けたテストで私が覚えてる範囲内で3つお話ししたいと思います。 テスト内容はこのようなものでした。 一つは、言われた物の名前がイラストでわかるか?というテストです。 言葉の出なかった息子でもできるテストです。 いくつか正解しましたが、いくつかのイラストはわかりませんでした。 その他にはワーキングメモリのテストを行いました。 例えば、三つのコップの中に物を隠し、コップの場所を動かして、どのコップに隠した物が入っているかを当てるテストです。 当時3歳の息子は、しっかり覚えていて当てる事が出来ていました。 そして3つ目のテストです。 現在5歳になった息子は今になれば出来ますが、当時3歳の息子にとって難しかったのは 2つ以上を組み合わせた指示が理解出来ない事でした。 例えば、車をとってくださいという1つの指示は理解できても 車をコップの中に入れてくださいといった、何を、どこに、どうする、という指示が理解出来ませんでした。 なので、当時の息子は車はとって握っているのですが、その車をどこにどうしたらいいのかわからず難しい顔をしてかたまっていました。
知能検査の結果
検査をして、その日のうちに結果が分かりました。 検査の結果 軽度知的障害のB2という判定が出ました。 後日判定結果と必要なものを準備し、市に療育手帳の申請をしたら療育手帳の取得となります。 私たちの手元に療育手帳が届いたのは検査から約2ヶ月後でした。 こうして手元にやってきた療育手帳。 息子が理解出来るようになって、療育手帳を持っている事に対して、 自分が障がい者である事を隠したいと思う日がくるかもしれません。その時はまた息子や家族と一緒に考えていきたいと思っています。 療育手帳は今は息子にとってほんの小さなお守りです。
療育手帳の更新について
そして2年前に療育手帳を取得してから2年がたち、更新時期となりました。
療育手帳を更新した時の事を動画にしましたので、こちらも是非ご覧ください。
療育手帳をお考えの方へ少しでも参考になれば幸いです。
この時のエピソードは YouTube動画でも配信していますので、合わせてご覧ください。